◆人 ヒト という言葉の語源と意味
◇ヒトといふ日本語は、霊止(ヒト)、又は 霊足(ヒト)が語源です。
 人とは霊足という状態を表す言葉であります。
 霊異の作用の満ち足りて欠けるところが無いから霊足といふのであります。

◇つまり人とは、霊が備わっているから霊足(ヒト)というので、ここで言う霊とは何か、ということが極めて重要な事なのであります。
 親から生まれ出る瞬間に人には直霊(なおひ)というものが宿ります。
 直霊(なおひ)の正体は天照大御神(あまてらすおおみかみ)の小さな分霊ですので、人は小さな神となります。

 伊勢の皇大神宮の斎宮(いつきのみや)の倭姫命(やまとひめのみこと)(第十一代垂仁天皇の皇女)の詔として同様のことが伝えられて居ります。
 「神魂尊(カミムスビのミコト)ノ精霊(ミタマ)父母ノ気ニ入テ生産(アレイヅ)ル神ヲ人神ト申ス
 吾党ノ体中ニ坐(マ)ス神ナリ」

 つまり、人には小さな神としての価値があるということです。
 石の様なものを磨いて鏡の様にするということではありません。
 何をせずとも生まれながらにして人は小さな神なのです。

◇神は人の生みの親という意味合いがあり、敬神は人の道であることになります。
 と同時に、周囲に居る他の人にも神としての価値があるということです。
 小さな神として恥ずかしくない行動を取る必要が有ります。
 他の人には礼儀を尽くすことが大切です。

◇しかし小さな神とは言え、人霊と尊貴な神とでは天地ほどの差があり、
 自分は尊貴な神と互角などと思い上がってはならないこと、勿論であります。

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